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kakuraについて

少数先住民族の部族名からとったブランド名

先住民族の暮らしを見習って、「本質を見る目」、「大切なものの再生」、を基本テーマに生活に潤いを与える道具を、できる限り環境に配慮した素材でデザインし、手しごとでの製作を行っています。
また、紙と竹、革と竹、革と陶といった異素材の組み合わせを、自社でほぼ完結製作できるのも特徴です。

KAKURAの歴史

1998年

デザイナー石原ゆかりがKAKURAの屋号で独立、紙製品の開発スタート

1999年:

陶製品の開発スタート 「CLAY'S DESIGN for desktop」展(東京SPIRAL MARKET)

2000年

「日本の用のデザイン」展(兵庫ART SPACE森羅) 「THINK ORIGINAL」展 (京都細見美術館ART CUBE GALLERY)

2001年

革製品の開発スタート

2003年

「LEATHER + CLAY'S DESIGN for VALENTINE」展(東京SPIRAL MARKET)フラッグショップKAKURAオープン(大阪高槻市)

2004年

くらしもの見本市「くらしもの棚マーケット」出展(東京リビングセンターOZONE)

2012年

JR東海名古屋島屋「日本の伝統展"ニュークリエイターズJAPAN"」出展

2013年

株式会社KAKURAとしてリスタート

一枚革を縫い合わせるので軽い

KAKURAのデザインには3つのテーマがあります。
「日本のデザイン」 日本人の精神性が現れる風習をデザインに取り入れています。
「必要最小限のデザイン」 “用の美”=使うための機能をデザインし、これから先、変えようのない形を目指しています。
「温もりもデザイン」 愛着が持てるデザインを目指し、“人の手×自然素材”という選択をしています。
KAKURAのプロダクトは、つかい手の方への提案を込めています。
それは素材の使い方であったり、機能面での工夫といったことで表現しています。
たとえば、「紙」 「土」 「革」 のまったく異なる特性を持つ素材を デザインによって結びつけ、それぞれの素材を活かした使い方をします。
「紙」 なら薄い、軽い、折れる、書ける、透ける、ちぎれるなどの特徴。
「土」 なら固い、重い、水や火に強い、曲線が作りやすいなどの特徴。
「革」 なら縫える、曲げれる、厚みが変えられる、使うと柔らかくなるなどの特徴。

それらを踏まえて組み合わせたり、組み込んだりします。
製品の機能面での工夫では、たとえば重さ。
軽くするためのデザインや製造の工夫、素材選びを行います。
さらにデザインが心理面に与える効果も考えます。
それは使う人自らがどのように使うかを選択でき、自分らしい使い方を見出すことができる 「デザインの余白」 を設けるからです。

KAKURAでは 「日々の暮らしをデザインする」 気持ちで、つかい手の心を豊かにすることを目指した製品開発を行っています。

『KAKURAのプロダクトマーク “ ; =セミコロン”』 は、

英語の文章の途中で「たとえば〜」などのように前述の内容の補足をする時に使います。
「たとえばこんな風に使う」 「たとえばこんなシーンで使う」 というように、ひとりひとりのつかい方に寄り添うデザインでありたいという意味です。

KAKURAではそばにあるとほっと心が和む素材を選んでいます。
人だけに備わった「感性」に響くのは、自然から生まれたことを感じる素材。
一つだけの素材に特化せず、違った素材同士をデザインで結びつけることで、単体の素材よりも新鮮な印象になることを知ってもらえたらと考えます。
また料理と同じく、良い素材はあまり複雑に調理せず、素材の持ち味を活かしたデザインを心掛けています.

素材その1−紙

竹の繊維を漉き込んだ里紙, 麻の強さを漉き込んだバフン紙, シャリ感と白さの美しいオニオン紙, レード目が上品なボンド紙, 柔らかく軽い竹の半紙,薄くても張りのある楮の便箋紙 など、プロダクトにあった美しい紙を選んでいます。

素材その1−紙

素材その2−土

KAKURA から一番近い土の産地 “信楽”の 白土、半磁器土、黒泥土、赤土 など、KAKURAのプロダクトに合う色と材質を選んでいます。
「タタラ成形」 を中心に、人の手の感覚で仕上げる技法を用い、すっきりとしたフォルムを完成させます。

素材その2−土

素材その3−革

KAKURAではエコ基準をクリアした、革本来の表情を生かしたナチュラル仕上げの牛革を中心に使っています。
加工工程を必要最小限にとどめ、軽さと風合いを楽しむために裏革は一切貼りません。
代わりに裏面に澱粉糊を刷毛塗りし、毛羽立ちを抑えています。

素材その3−革

素材その4−竹

日本の竹のみを使っています。
弓矢に使われていた、 「矢竹」 竹の節に雨水が染み込むことで柄が現れる、「胡麻竹」 漆色に染めた、「真竹」 など、しっかりと目の詰まった日本の竹は凛として美しい表情を持っています。

素材その4−竹

KAKURA

欲しいステーショナリーが見つからない

KAKURAの製品づくりは15年前、デザイナーであり代表である石原ゆかりが
「欲しいステーショナリーが見つからない」
と試作を繰り返し、竹綴じノートを完成させたのが始まり。
竹のことを数件の竹屋さんを回って勉強、糸屋さんで凧糸の撚りについて話を聞き、大好きな種類の紙を手配し、自ら仕入れて義母と二人三脚で手しごとでの美しい仕上げ、デザインを研究してゆく。
陶器のパーツは陶作品を作っていた自分の窯で焼き、糸の染色と綴じは義母が行い、そして義妹も綴じをやりはじめ、こうして紙と竹と陶を使った製品は少しずつ種類が増えていったのです。

KAKURA 工房の様子1

“裏革を貼らない”一枚革の製品の完成

そして革、国内で鞣した革の需要が減ってきていると相談を受け、石原が革の製造を独学で勉強。
いきなり大きな作品展で発表を試みることに。
作りたいデザインは欲しかったもの。
デザインを優先した作り方を試行錯誤し、現在のKAKURAデザインの特徴である “裏革を貼らない” 一枚革の製品が完成します。
革の製造スタッフは6名、一枚革の裏に澱粉糊を刷毛塗りし、製品の形を切り出し、手縫いで仕上げます。1名はミシンの技術を持ち、新しい製造ラインをスタートしました。

KAKURA 工房の様子2

KAKURAの進む道

というわけで、KAKURAでは 「紙製品」 「革製品」 「陶製品」と、それぞれの素材を掛け合わせた製品を作っており、種類がとても多いのが特徴でもあります。
メインは文具だけれど、「こんな機能やデザインがあればいいのに」 と思いついたものは作ってみたくなるのがデザイナーの性。
当たり前に思っていた市販の製品。
ところが、見方や考え方を変えると思いもよらぬ新しい形が生まれてくる時があります。
そこには単に製品を売るという目的だけではなく、暮らし方や考え方の提案を込めることができるのです。
まだまだ思いつくことがあり、KAKURAのものづくりは止まらないのです。

KAKURA 工房の様子3